認定こども園 松本短大幼稚園のご紹介
「わたしたちの想い」
認定こども園 松本短大幼稚園 高山知佳(かずよし)
~こどもの可能性を最大限に伸ばすために~
小学校低学年は、活動を通さなければ身につけることが難しい時期です。つまり「やってみる」「触ってみる」「感じてみる」などの、実際の経験をしながら成長するのです。幼稚園生活では、集団生活を送る中で、具体的な遊びを通して、遊びの中から育つ力、遊びから学ぶ力を保育者と共有して学び合っていきます。時にはけんかしたり、仲直りしたり、折り合いをつけたり、我慢したりすることで、友だちとの関わりを深め社会性の基本を身につけ、心と体の健全な育成を願っています。さらに、文部科学省では、小学校3年生からの外国語教育を考えています。当園では、本物に触れることでよりよい可能性の芽を育てることを大切に考えています。各保育室では、元気で明るいあいさつや朝の歌、想像力・集中力を身につける製作活動、外国人の先生による英語指導を実践しています。園児は、満足げに楽しく活動しています。
当園では、3歳児から5歳児までの健やかな成長を願って、大きく四つの柱を考えています。
一、気づいて、試して学ぶ力
ニ、できたできたが増える力
三、気持ちがつながる力
四、見て触れて感じる力
それぞれを達成するための具体的な手立てとして
一、遊びから学ぶ・英語も幼児期から接する機会を持つ
二、柳沢運動プログラムを実践する
三、異年齢の関わりを持つ(松本短期大学との交流を含む)
四、信州型自然保育を実践し自然に親しむ事ができる
以上四つを土台に
やさしく…やさしい心〈あいさつ・異年齢〉
つよく…つよいからだ〈運動遊び・集団遊び〉
すこやかに…すこやかな育ち〈遊びの充実・生きる力〉
が身についた子どもの育成をめざしています。
遊びから学ぶ・英語も幼児期から接する機会を持つことで、想像力や発想力を育てます。
柳沢運動プログラムを通じて、「できた!できた!」で、運動好きな子供を育てます。
異年齢との関わりを通じて、「にっこり、ほっこり」みんな笑顔で優しい心を育てます。
信州型自然保育の実践により、信州の大自然の中で、子供たちの探求心を育てます。
認定こども園 松本短大幼稚園では、教育目標を達成するために、子供たちの4つの力を伸ばしてまいります。
すこやかな育ちを願い、幼稚園では子ども達の学びを大切にして、保育者も子どもと一緒に遊び「学びのある遊びの指導」を心がけています。まず、「やってみる」「触ってみる」「感じてみる」。さらに友だちとの関わりを通し、気づき遊びの楽しさをより感じて、夢中になる活動になるよう心がけます。また、外国人の先生による指導で、本物の英語に触れ、異文化に関わる体験もしています。
世界中で最も多く使われている英語。幼児期からこの言語になじんでおくことは、とても重要なことです。この体験は、子ども達が成長していく過程で自身の世界を広げるチャンスを後押ししてくれるからです。外国人の先生と一緒に遊び、会話を楽しむ貴重な時間の中で、生の外国語に触れることはもとより、この先生の背景にある国と日本の違いやさまざまな異文化を感じ取り、子ども達は驚くほどの感覚を身につけることでしょう。
からだだけでなく、心のバランスがとれた状態が、健全な成長に結びつきます。当園では、くま・カエル遊びでは、マット運動と跳び箱で必要となる両腕で体を支える力。カンガルー遊びでは、なわとびと跳び箱に必要なジャンプ力。登り棒・渡り棒運動では、逆上がりに必要な、体を両腕で持ち上げる力がつきます。年長になると鉄棒の「逆上がり」、なわとびの「連続跳び」、跳び箱の「開脚跳び」、マット運動の「側転」ができます。できた!できた!が増え、子どもの自信と意欲を育てます。
近年幼少児の外遊びや運動の減少に伴い、発達障害やコミュニケーション障害の若者が増えていることが重要な課題となっています。子ども達の心身の健全な発育・発達を培う2016年6月の「日本小児神経学会40周年記念式典」で「柳沢運動プログラムの理論と実践」が1,500名の小児科医師、海外の研究者に紹介され、一躍注目を浴びています。子ども達の能力を引き出し成長を促す仕組みとして、全国的な広がりをみせています。
やさしい心を育むために、学年の枠にとどまらず、一緒に散歩に出かけたり、集団遊びをしたりと異年齢での活動を積極的に行なっています。活動に取り組む中で、年少児の時の優しくしてもらった経験から、年長児への憧れの気持ちを持って過ごし、自分達が年長児になった時に同じように年少児にかえしていける、“気持ちがつながる力”が育ちます。また、松本短期大学の学生とも教育実習や授業で関わる機会も多く、子ども達も交流を楽しみにしています。笑顔いっぱいの毎日を過ごしています。
子ども達は毎日通っている幼稚園を出て、松本短期大学幼児保育学科の学生たちと一緒に、短大で遊ぶことがあります。短大の学生たちにとっては将来に繋がる実践授業の場でもあります。保育実践指導の授業では、芝のグラウンドでの戸外遊びなど、学生が保育の内容を考え、子ども達の指導をすることもあります。音楽授業で、劇やオペレッタなどを子ども達の目の前で披露してくれることもあります。子ども達も学生とのふれあいを楽しみに待っています。
長野県で進めている信州型自然保育*も取り入れ、より自然に触れる活動を大切にしています。幼稚園の広い園庭では、春夏秋冬に様々な変化を見せてくれる桜の木、季節の植物や昆虫に触れることができます。実際に見たり、触れたりすることで新しい発見があります。「なぜ?」「どうして?」といった疑問について、保育者や友達と考え合って問題を解決します。他にも近隣の公園に散歩をしながら出かけるなど、信州の自然の中で動植物に触れながらのびのびと遊べる環境を設定しています。
長野県では、豊かな自然環境や地域資源を積極的に取り入れた、保育・幼児教育の普及を図ることで、信州で育つすべての子どもが心身共に健やかに成長できる環境を整備し、全国をリードする「子育て先進県」を実現するために、「信州型自然保育認定制度」(信州やまほいく)を創設しました。自然の恵みに対する感謝の気持ちを醸成するとともに、子どもが本来持っている、自ら学び成長しようとする力を育むことを目的としています。当幼稚園は2017年10月に認定されました。
柳沢運動プログラムを取り入れた「運動あそび」実施の市町村や施設で栁澤先生おすすめのHPをご紹介します。
認定こども園 松本短大幼稚園は松本短期大学の付属幼稚園として、松本市寿団地に昭和49年6月に開園。卒園生は2,000人を超えました。周囲は桜の木々に囲まれ、春は一面の桜の花に包まれ、「さくらのおはなにかこまれた、ひろいおにわのようちえん」と、認定こども園 松本短大幼稚園のうたに歌われています。
広い園庭も特色で、元気に走り回る子ども達です。園舎の上の「象のからくり時計」も、平成9年よりメロディーを響かせてくれています。
幼稚園では、子ども達の「遊びからの学び」を大切にして、長年研究保育を行い皆で学び続けています。そして平成3年から走っています新幹線バス2台は子ども達に人気です。職員皆で力を合わせて保育に取り組む幼稚園です。